発達障害、自閉症の診断名について

 

当事者本人やお子様が発達凸凹の診断を受けた方の中で、発達凸凹の知識がない方の中には診断名に戸惑っていらしゃる方もいらしゃると思います。

人によっては、診断名とその症状例から、逆に「私はこういう人間だ。」「あの人はこういう人間だ。」「うちの子はこういう人間だ。」と思い込んでラベリングしてしまうこともあります。

お医者さまの中にはDSM4(Ⅳ)のときの診断基準でおっしゃられる人もいらっしゃいますし、DSM5の診断基準でおっしゃられる人もいらっしゃいます。例えば、「広汎性発達障害」という言い方はDSM4のときの診断名で「自閉症スペクトラム」はDSM5のときの診断名です。

また、子どもの年齢や発達段階によって表出されてくるものが変わるのはむしろ普通であり、例えば「ADHD」と診断されていてもアスペルガー障害にしか見えないときがあるし、「アスペルガー障害」と診断されていてもADHDにしか見えないときがあります。DSM4のときは複数の診断基準を満たす人は「広汎性発達障害」と診断されたとは思いますが、現在は「自閉症スペクトラム」と診断することが多いでしょう。

親切なお医者さんならそのあたりをきちんといってくれるはずですし、診断名にあまりこだわる必要はないとおっしゃられると思います。