生徒さんの例(能力が高い子)
三沢潤一くん(仮名)を初めて担当させていただいたのは、彼が小学校6年のときでした。(発達凸凹の診断は出ています。)
科学的なことや政治、数学などに非常に強い関心をもつお子さんでした。数学事典などを見て、難しい数学の理論などを見て興味を持っていました。概念理解などに関しては非常に強い関心をもつ一方、簡単な1桁の引き算や割り算でも困ってしまう、という非常に能力に偏りがあり、本人もそのことに対して悩んでいる様子が見られました。(空間認知が弱くて、なかなか右と左の違いがわからなかったようです(お母様談)。中3のころに天体を教えたときは、「え、太陽って東から登るの?今まで西から登ると思っていた!」と言っていました。)
小学4年生くらいから学校に行くことができなくなり、しばらく家にずっとテレビを見ているだけの生活が2年ほどあったようです。発達凸凹の人にかなりあるケースなのですが、人数が多い環境や、1対複数人の人間環境だと普通の人が同じ状態を経験するのと比べて数倍エネルギーを消耗してしまうようです。塾のようなところもどうしても馴染めず、私が担当させていただくことになりました。
結局地元の小学校には通うことができなかったのですが、京都市のふれあいの杜には通うことができました。ふれあいの杜ではすごく楽しく過ごすことができたそうです。
地元の中学も結局通うことができなかったので、別の手段を選びました。最初の2年間は通えたり通えなかったりだったのですが、中2の終わりことにやっと友達ができました。その友達に刺激されたのか、中2の終わりから勉強にやる気がでるようになりました。そしてめでたく偏差値67の高校に入学することができました。空間認知と単純計算が非常に弱かったのですが、私との授業でだんだんと克服することができたようです。
高校には今のところ頑張って通うことができています。
Speech Bubbleが見られない人のために、以上本文。