イラストAC kyg様

幅広い能力を必要とする

応用情報技術者試験

10年ほど前、応用情報技術者試験というIT系の資格試験を受けたことがあります。

それ以前に基本情報技術者試験に合格していたので、とりあえず取っておこうか、という軽い気持ちで受けたものです。

応用情報技術者の資格は、昔の第1種情報技術者

基本情報技術者の資格は、昔の第2種情報技術者

に相当すると言われています。

 

後半は選択制

ただ、応用情報技術者試験が昔と少し違うところとしては、後半の試験の問題が選択制になっていたということです。

後半の問題は、エンジニアが大抵受けるアルゴリズム問題だけでなく、管理業務者向けの問題、財務諸表の問題もあり、そのなかから選択できるようになっているのです。第1種はアルゴリズムが必須のはずで、つまりアルゴリズムができなくても取れるようになっているのです。

実は小生、アルゴリズムの才能が全くなく、基本情報技術者の試験も1度アルゴリズムができなくて落ちているのです。

応用情報技術者試験を受けた時、実は全く勉強をせずに受けたのですが、最初から「ダメだろう」と思って問題を見たところ、後半の問題が選択制になっていることに気が付き、アルゴリズムではなく財務諸表の問題を解いて提出しました。財務諸表といっても、日商簿記3級レベルの問題です。「会計の問題はえらい簡単だなあ」と思いました。

結局合格していました。全くアルゴリズムできない人間なんだけど、いいのかなあ、と思いましたが。

 

必要とされるスキルの変化

もちろんこのような試験システムにしたのは、情報処理技術者に求められるのが、単純なエンジニアとしての能力だけでなく、会計やマネジメント、業務プロセスなどの分析、などのスキルが求められるようになったということなのでしょう。

 

ITパスポート

IT系の資格で一番基本的なものに、ITパスポートという資格があります。

IT系の人にとっては超基本的なことで、ほとんど当たり前のことばかりです。

昔はIT系で一番基本の資格は初級システムアドミニストレーターの資格でしたが、それよりもずっと簡単だと言っていいでしょう。特に初回の試験は、あまりの合格率の高さに問題となったほどです。今はそれほどでもないでしょうが

ただ、この程度の資格でも、SIの中には評価してくれるところもあり、ITパスポートをもっているだけで、月1-2万円の手当がつくところもあるとのことです。ですから軽い気持ちで初めてみるのも手です。

 

ASDの方が多い業界

ASDの人に向いている仕事の一つとして、このIT系の仕事があります。物事が命令通り、マニュアル通り処理されるということに対して執着をもっている人が多いので、IT系の仕事と親和性が高いと言えます。

管理系の業務の中には、誰とも話さず、夜11時にログを読んだり、バッチファイルを走らせたりするような仕事がありますが、定型発達の人にとっては「しんどい」と思えるような仕事でも、逆に「誰とも話さずにいられるので楽だ」と思っていたりする方もいらっしゃいます。少なくとも私は無理ですが。