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理解のある精神科医の先生を見つけるのは本当に大事です

 

20年前の精神科医の診断

現在でこそ、発達障害についてはある程度世の中に知られるようになり、それについて理解が有る先生や支援者の人も増えてきたとは思います。

でも20年前などはほとんど知られておらず、精神科医の先生でもほとんど理解がない先生はいっぱいいました。(正直言うと、現在でもほとんど知らない先生は未だにいらっしゃいます。)

 

手帳の交付基準

当時の精神科医の先生の中には、知的にはそれほど問題がない自閉症のお子さんに対して知的障害という形で、手帳(精神保健福祉手帳、療育手帳)を申請を認めていた方がいらっしゃいました。

実はこれには2種類の傾向がありました。

 

わかった上で知的障害で手帳を出すケース

一つは

・自分が診察しているその子供さんは知的障害ではないというのは十分わかっている。でも実際には就労などは難しいし、該当する子供さんの家庭・家計の事情から、手帳を取得することによる金銭補助や行政サービスセンターの援助を受けないと、将来の生活が苦しくなることがわかりきっている、というご家庭に対して手帳を認めていたケースです。現在では発達障害でも「精神保健福祉手帳」、場合によっては「療育手帳」がとれますが、2010年に改正された障害者自立支援法までは発達障害で手帳はでなかったのです。

 

わかっていなくて知的障害で手帳を出すケース

もう一つは

・全く発達障害に対する理解がなくて出していたケースです。昔会った精神科医の中には「自閉症?あれは要するに知恵遅れの子供のことね。」とか平気で言っていた先生がいました。(実話です)。わかっていなかったから、発達障害を全部知的障害だとみなして手帳をだしたいたケースです。

 

実際の作業は同じかもしれないですけど、できれば前者のお医者さんに診てもらうほうがいいですよね。

 

自治体によって基準は微妙に違う

現在ではほとんどの自治体で、発達障害による精神保健福祉手帳の取得は認められています。ただし自治体によってその取得基準は違うと思われるので、各自治体の該当窓口に聞いてみたらいいでしょう。