受験生殺しの自動詞のlie(横たわる)と他動詞のlay(横たえる)、実はネイティブもよく間違える。
lie とlay
受験英語でよく出るひっかけ問題として紛らわしいもののひとつとして、
・自動詞 lie (横たわる)
・他動詞 lay (横たえる)
の違いがあります。*1
現在形そのものがすでに紛らわしいのですが、過去形も入れるとさらにややこしいです。
過去形、過去分詞も入れると、
現在形 | 過去形 | 過去分詞 |
lie (横たわる) | lay | lain |
lay (横たえる) | laid | laid |
とややこしくなります。
特に自動詞 lieの過去形は lay となり、 他動詞 lay の現在形とまったく同じになります。
lie はさらに別の意味も
・さらに、lie には 同音異義語として 「嘘をつく」という動詞の意味もあり、嘘をつくとして使う場合、
lie ,lied,lied と活用するのでさらにややこしいです。
実際にはネイティブの人も間違えている
ではネイティブの人はこれを完璧に使い分けているのでしょうか?
実はそんなことはありません。私のアメリカ人の英会話の先生は特に話し言葉のときは間違ってしまうことが多々あるそうです。
例えば、
I laid down in the sofa.
とか思わず言ってしまうそうです。
正しいのは
I lay down in the sofa.
ですが、声に出すと逆に「あれっ、間違っている」て思うらしいです(笑)。
もしこれが19世紀ならアメリカ人はイギリス人に馬鹿にされていたに違いないです。
ネイティブの人でも間違うのですが、受験英語ではよく出るので諦めて覚えましょう。
自動詞と他動詞の違い
*1 さらに自動詞と他動詞の違いを理解することは高校以降の文法を理解するのは必要になります。特に関係詞の理解で必要になります。
大雑把にいうと、
自動詞・・主語になるもの・人の能動的な意思がなくてもその出来事がおこります。前置詞がないと目的語がとれません。
例:The sun rises in the east.
rise (上がる)は自動詞
他動詞・・主語になるもの・人の能動的な意思がないとその出来事が起こりません。前置詞なしで目的語が取れます。
例:I raised my hand.
raise(上げる)は他動詞です。