イラストAC yosei様

不安な時世だからこそ注意

 

「もうちょっと勉強してください」

これは勉強面でのことではありません。

取り憑かれた人たち

世の中には(会わないほうがいいのですが)、グル、教祖の取り巻き、スピリチュアルリーダーとか呼ばれる種類の人間がいます。
この手の存在は大抵の場合、その人自身が別の存在に使われていたりして本来の状態ではないことが多いです。このタイプの存在がよく言うセリフが「もうちょっと勉強してください」で、このセリフを言う人がいたら離れたほうがいいでしょう。

 

自分の眷属を探している

もうちょっとお勉強ください

という言い方を聞いたら大抵の人は「何偉そうに言ってんねん」と思ってその手の存在を避けようとするでしょう。
もちろんそれは正しい反応です。でも人間の中の数%の人は「向こうが自分よりもモノを知っていて、それで言ってくれているのだろう」
と相手を大きく見てしまう人もいます。その数%の人相手に大風呂敷を広げては、誰かひっかからないか探しているのがこの手の存在です。最近ではSNSやオンラインサロンに活動を移しているようです。

 

自分からわからないと絶対に言わない

知っている人にとっては常識だとは思いますが、この手の存在に質問したときに彼らが「もうちょっとお勉強ください」と言ったときは、実はその存在は「私にはわからない。だから私に聞くな」と言っているのです。
でもこういう商売は殿様商売で、自分が上から目線で話すので、自分の口から決して「私にはわからない」とは言いません。それをごまかすためにそう言うのです。

 

この手の商売のカラクリ

この手の商売というのは必ず、情報の出し手(グル)と聞き手(信者)との間に情報格差をつくり、情報遮断を行います。
出し手は自分たちが偉い存在で、聞き手は出し手の価値観を全部聞く必要があるように思わせます。逆に出し手は聞き手の言っていることは「私には何でもわかっている」という態度を示すのですが、実際には聞いていません。コミュニケーションのキャッチボールができていなくて、一方通行になっていきます。「自分のことはわかってくれているのか。自分が何か出しての言っていることを満たしていないのではないか」と不安にさせます。この関係が上下関係をつくります。軍隊などの縦社会でよくある構造です。このタイプの組織は上下の間で圧倒的な情報格差があり、それが権力関係の源泉になっています。社会学でも学びますが監獄がこれと同じシステムを用いています。一見わからないようになっていますが、実はこの手の商売も同じ仕組みを使っているのです。

 

ミックがあると気が付かない

これは通常の精神状態だとまず陥らないのですが、自信のない人や悩みが深い人はこの関係性に陥ってしまうのです。リアル社会でこのような言質は非常に失礼な関係なのでおかしいと気がつくのですが、スピリチュアル的なギミック(装置)があったりすると気が付かなかったりするのです。以前にも指摘しましたが、ほとんどのスピリチュアルは長いスパンをかけて見ていくと、ほとんどは何の役にもたっていないものです。そこにどっぷり使っている人は見えてませんが。

その上下関係が成立しているから、「うまく行ったときはグルのおかげ、うまくいかないのは信者の努力不足」という認知が出来上がるのです。

これを読んで「当たり前だ」と思った方がほとんどだと思いますが、この手のカラクリに騙されている人は気が付かないものなのです。