発達凸凹の家庭あるある

 

発達凸凹のお子さんがいらっしゃるお母様のお悩みはいろいろあります。

そのなかの一つとしてあるのに、実のご両親or夫のご両親の無理解というのがあります。

「わしのころはそんなものはなかった」

例えば、

  1. 発達障害と知的障害の区別がついていない。発達障害という言葉を聞いて知的障害という意味に捉えてしまい、「うちの孫はきちんと勉強もそれなりにできるのに発達障害と診断されるのはおかしい」と怒ったり、あるいは「そんな『障害』という聞こえが悪いことを認めるわけにはいかん。」と否認することもあります。
  2. 発達障害ではなく親の育て方の問題だと捉えてしまう。「お前のしつけが悪いんや。わしの若い頃はそんなものはなかった。今の子は甘やかされているだけだ」←よくあることですが、そう言っているおじいさん本人がすごい特性の性質を顕著にもっていることがあります。(発達の家庭あるある)

 

お母様にプレッシャーが集中する

そうやって責められて、自信を失ってしまったり、病んでしまったりするお母様は結構いらっしゃいます。どうしても下から(実際の子供)も上から(ご両親、夫のご両親)もプレッシャーをうけてしまい、挟まれて逃げ場がなくなってしまうのです。(何代も続く名家のご家庭やお医者さんのご家庭ではよりそういうプレッシャーを感じてしまうようです。)

共倒れにならないようにする

ですからこういうご家庭の場合、まずお母様の負荷を和らげることを最初に考える必要があります。なぜなら、子供さんがメンタル的に崩れてしまってもお母様が崩れていなかったらなんとかなりますが、お母様のほうが崩れてしまったら子供と共倒れになってしまうからです。

このような場合力のある支援者ならば、「まずお母様のケアをするべきだ」と気がついてお母様に対するケアをしていきます。

 

信用できる支援者を選ぶ基準

逆に言えばこのような立場になっているお母様の気持ちに鈍感な人は支援者としてあまり信用しないほうがいいでしょう。

これは実話なのですが、ある当事者のお母様が子供の特性のことについてある病院の精神科医に相談に行ったそうですが、そこで家族関係などを聞いた挙げ句、「じゃあお子さんの特性はあなたが原因ですよ。あなたからの遺伝です。確定ですな。」と本人に向かって無遠慮に言い放ったそうです。ただでさえ当事者のお母様はお子さんの特性のことに対して自分を責める気持ちになりやすいのに、このような発言は完全にNGです。こういう配慮ができない精神科医の先生は避けたほうがいいでしょう。これは確率の問題ですが、その地域に密着しているクリニックのようなところで、周りからの評判がいいところは「アタリ」であることが多いです。