やたら薄着の人

 

真冬の時期によく起こること(発達あるある)

1年の中で一番寒い季節になりましたね。この時期はおしゃれな人にとってはコートを着たりするのが楽しみな一方、防寒のためにいろいろ大変な時期でもあります。女性の中にはヒートテックを重ね着したり、カイロを何個も下着に貼ったり、ももひきのようなものを履いたりといった人も多いでしょう。

 

皮膚にチクチク当るのが嫌い

発達凸凹の人の特に男の子に多いのですが、皮膚感覚が一般の人よりも敏感あるいは独特の感覚をもっていて、服によってはその肌触りを嫌ってしまって着ない人がいます。特に多いのが、セーターなどのウールの肌触りを嫌って着ようとしない人です。ウールのチクチクしたのに皮膚が過敏に反応してしまうのです。

そのためか、発達凸凹のお子さんの中にはちょうどこの時期のような真冬の寒い時期でも、シャツと上着一枚とか、極端な場合半袖で移動とかしているケースがあります。「寒い寒い」とか言いながら、一向にコートを着ようとしなかったりします。

その他にもいろんなケースがあります。

  1. そもそも服を着替えるのが面倒なので、着るのに時間がかかる重ね着をしない、コートも着ないタイプ。(めんどくさがり屋)
  2. 動作性IQに問題を抱えていて、服を着たり脱いだりといった作業が非常に苦手でコンプレックスを抱えており、そのために冬でもあまり厚着をしたがらないタイプ。
  3. 皮膚感覚が鈍感で「寒い」という体感を自分で認知していないために厚着をしようという欲求がでないタイプ。でも実際には体は冷えているのでしょっちゅう風邪をひいていて、「なんで俺風邪ばっかりひいているんやろ」とか言っていたりします。

こういった要素がいろいろと絡み合っているケースがほとんどです。

 

屋内でコート等を脱がない人も

その他逆に、屋内でコートを脱がなくて、汗だくになっていて、汗臭くなって周りに迷惑をかけているのに気が付かなかったり、汗をかいたまままた外にでて、冷えて風邪をひいてしまう人もいます。こちらも原因としては、

なにかに過集中してしまい、自分がコートを着たままなのを忘れる。

屋内に入ったらコート等を脱ぐのだという社会的コンテクストがわからない。そういう暗黙の了解のようなものはいちいち言語化してマニュアルのような形で教えないと本人が認知できないタイプの人もいます。

先の見通しが立たないので、屋内でコートを着ていてそのまま外出すると体が冷えるということがわからない。

・その他上記の理由

  1. のめんどくさい、 
  2. の服を着替えるのが苦手、   
  3. とは逆で暑いという感覚が鈍感

でコートを脱がない人もいます。