コンサータやストラテラについて

 

発達凸凹の方でも特にADHDと診断された方の中にはコンサータ、あるいはストラテラを処方される方もいらっしゃると思います。

コンサータはいわゆるアンフェタミン系の薬であり、人によっては非常に心配される方もいらっしゃいます。

(語弊があるかもしれませんが、コンサータはある意味「ものすごーーーーーーくマイルドに効く覚醒剤」という効き方をするとも言えますし、長期間服用すると肝臓の数値が上がると言っているお医者さんもいらっしゃいます。)

私が今まで生徒さんを担当させていただいた経験だけで話をさせていただくと、コンサータが手放せずコンサータがないと何もできない、といういわゆる「ヤク中」になった生徒さんは一人もいません。

ただしコンサータ、ストラテラ系の薬は万能というわけではなく、効く人もいれば全く効かない人もいて飲んでみないとわからないです。

同じ兄弟でも一人は興奮しているのを抑制する方向に効き、もうひとりの人には、テンション低いのを上げて集中力が上がる方向に効いた人がいました。一般的には勉強や作業の集中力は上がることがありますが、対人コミュニケーション能力は上がらないようです。

つまり効き方に非常に個人差が大きいです。

きちんとしたお医者さまなら、コンサータの利点とリスクについてきちんと説明したあと処方してくれるでしょう。そのような先生の処方なら、安心して試してみることができるはずです。

 

 

ただし、世の中にはいろんな人がいます。

あるお医者さんは、いきなりコンサータを処方したあと、「ふふふ、コンサータ・・・効くでしょう( ̄ー ̄)ニヤリ。どんな発達障害の子もコンサータで一発で効くんですよ。」と言ってきました。                

私がみたところ効いてはいませんでした。

このような先生は避けるべきでしょう。

 

また逆に、極端な自然主義者で薬というものがすべて悪であると信じているグループや団体もあります。陰謀論などが大好きで、国や製薬会社が日本を裏で支配しているとかそういう話ばかりしています。そういう人たちは視野が狭いことが多いのであまり信用しないほうがいいでしょう。このような人たちにとっては、コンサータを処方するのも日本人をヤク中にする国家の陰謀だそうです。

このような人たちは避けたほうがいいでしょう。

 

そのような極端な人々の勧めでは、肯定、否定かかわらず信頼しないほうがいいでしょう。

 

 

実はこれはアメリカでもお医者さんによって結構処方するかどうか個人差が大きく、発達凸凹でない子がちょっと騒いで興奮したくらいで、まるで風邪薬を出すような軽いノリで、「じゃあリタリンを出しときましょう。」という医者が地域によってはいるようです。(アメリカ人から聞いた実話)。そのアメリカ人の方は「子供がちょっとはしゃいで騒ぐなんて当たり前のことじゃないか。こんなんで薬をだすのか。」と怒っていました。アメリカは大きい国なので地域差は大きいようです。