殺人事件??

 

血の匂いがする!!!

かなり昔の話で、家庭教師という形ではなく、あるNPO法人の場所を借りて授業させていただいたときですが、ある特性の生徒さんが授業中とつぜん「ガクガクブルブル((((;゚Д゚))))」という状態に・・・・。

「どうかしたの?」と聞くと、

「誰か・・・誰か死んでいるんじゃないか?」

「どこで」

「あっちの部屋で」

見渡しても何もありません。

「い、いや、血の匂いがする。だれか血を流して倒れているはずだ」

正体は鉄錆

「死体」の正体は、鉄のパイプ椅子でした。その日は湿度が高い日だったのですが、鉄の錆びた匂いが血のヘモグロビンと同じ匂いがしたのでしょうか。感覚過敏の人には実際の血の匂いと同じくらい強い匂いに感じたのかもしれません。

 

人間の多様性のすごさ

これも人の多様性のおもしろいところですが、感覚過敏といってもいろんなタイプがいます。

聴覚過敏のすごい例

ある会社の話ですが、ある特性の社員の人について、上司と担当の保健師の人が話し合いをしていたそうなのですが、その特性の社員がいる部屋から数部屋離れた部屋で小声で相談していたそうなのですが、その話し合いが終わって、その社員と会ったときにその社員は開口一番、「今オレのことについてカクカクシカジカ話していただろう」と少し怒り気味・・・・・。聴覚過敏がすごくて、数部屋隔てたところでも会話内容が聞こえていたそうです。これくらい聴覚過敏が強烈だと、日常生活でかなりの苦痛を常に感じていたのに違いありません。人がいる場所ではヘッドフォンの使用を許可したりしないとかなり苦しむことになるでしょう。

 

嗅覚過敏のすごい例

また、ある特性の方は嗅覚の感覚過敏だったのですが、警視庁か警察庁に臨時で雇われて、遺留物などの匂いを追跡したりしていたそうです。比較テストなどをしたそうなのですが、警察犬とテスト結果がほぼ互角だったそうです。その人によると、匂いの物質が空を漂っているのが「見える」そうで、同行者に大して空中を指差して、「ほら、ここにあの物質が風で流れているのがみえるでしょ」とか言っていたそうです。

 

本当に人間にはいろんな能力があるのだなあと感じます。