イラストAC kuroko様

警察犬と互角

適材適所が実現する社会になってほしい。

感覚過敏

発達凸凹の人の中には感覚過敏を持っていらっしゃる方が一定数いらっしゃいます。

よくあるのが

・聴覚過敏

・嗅覚過敏

・知覚、触覚過敏

・光などに対する過敏

などでしょうか。

聴覚過敏

ある生徒さんは学校の避難訓練のサイレンの音がトラウマになって、しばらく学校に行くことができなくなりました。

嗅覚過敏

ある生徒さんは嗅覚が過敏すぎて、理科の実験室が入れなくなりました。

知覚・触覚過敏

気をつけないといけないのは、触覚過敏の人です。スキンシップのつもりで気軽に体をさわると、このタイプの人の中にはものすごいショックを受ける人がいます。ちょっと肩に手を乗せたくらいで、まるでいきなり顔を叩かれたくらいのショックを当人の主観的には感じることがあります。そのあと怒りが収まらないで大変になります。

このご時世だと、マスクの肌触りに対して違和感をもつ人も多いです。なんとか理由づけして、マニュアル化してつけてもらわないといけないのですが、おそらく人によってはものすごい負担に感じているはずです。これも、自分でこのストレスを認知しているタイプと、していないタイプがいらっしゃいます。

聴覚過敏の人からみた世界

 

川崎フロンターレ

サッカーJ1の川崎フロンターレは発達障害の人でもサッカー競技場で楽しめるように、様々な合理的配慮をしています。以下は感覚過敏の疑似体験の映像です。

 

警察庁に臨時採用される

以前にも記事で書いたことですが、嗅覚過敏が逆に役に立ったケースがあります。

警察犬とにおいの判定で勝負して互角だったということで、遺留物などの匂い判定に関して警察庁に臨時採用された方がいらっしゃる、というのを聞いたことがあります。犬とは違って、話をすることができるので、より多くの情報が得られるのでしょう。

こういった「一芸に秀でた人」をうまく社会に役立てる仕組みができればいいなあ、と夢想しています。

発達の人は、どうしても挫折経験が多くて、自分の存在価値について劣等感を持っている方が多いです。なんとかそういうのを減らしていきたいと思っています。