喫茶店などで勉強できるタイプの人、できないタイプの人

 

生徒さんの中には交通事情や時間的な関係で、喫茶店やファミレス等で授業しているケースもあります。

発達凸凹の方でも喫茶店やファミレス等での授業が可能な方はいらっしゃいます。

 

喫茶店などで勉強できるタイプの人

  • 攻撃性が低い人

発達凸凹の方でも攻撃性が低い人は外での勉強ができる人が多いです。今までの生徒さんでも外での勉強が可能は人はほとんど全員攻撃性が低いタイプの人でした。

 

  • 自分の世界にすぐに集中してしまう人

いわゆる「おたく」タイプの人で自分の好きな鉄道の話やアニメの話をして止まらない、というタイプの人は自分の世界に入ってしまうと周りが見えなくなるために、案外このような環境でも気にしない人もいます。発達凸凹の方の中には社会性でつまづく人も多いのですが、「自分の世界に入り込んで周りがみえなくなる。」という特性は社会性という観点では苦労するのですが、勉強するという点ではいい方向にはたらくときもあります。

 

  • 自意識過剰でない人

「自分が人からどう見られているかあまり気にしない。」タイプの人もうまくいくことが多いです。以前に肉体の年齢は高校1年生ですが、メンタル的にはまだ小学校低学年くらいの生徒を担当したことがありますが、自意識過剰なタイプではなかったので問題なくできました。メンタル的な年齢が低くても自意識過剰なタイプでなければ大丈夫です。

 

喫茶店などで勉強できないタイプの人

 

ただし、以下のケースの方は経験上そのような場所での学習は難しいようです。

 

  • 感覚過敏がある方

感覚過敏の方、特に聴覚過敏の方は人が多い場所では難しいでしょう。聴覚過敏の方の中には、自分の前の席の人間の声と数m離れた人の話し声がすべて同じ音量で聞こえるタイプの人がいます。あるいはいろんな音が交じると違う音に聞こえる人もいます。そのようなタイプの人の場合は、喫茶店等ではいろんな音が耳に入って集中できなくなるでしょう。

 

  • 被害妄想がある方

発達凸凹の方には対人関係において被害妄想をもっている人もいらっしゃいます。対人理解力がない為に自分が被害者だと思っていまうケースもあれば、二次障害として鬱を併発しているために被害者意識を持ってしまう人もいます。そのような人も難しいでしょう。特に聴覚過敏+被害妄想があるタイプだと、例えば3つ隣の座席でだれかがひそひそ声で話しているのを聞いた場合、「あいつ実は私の悪口を言っているんじゃないか。」とか「実はこのファミレス自体が全員グルで、全員で私を馬鹿にする仕掛けをしているんじゃないか。」と怒ったり怯えたりすることになります。(残念ながら自閉症傾向の人でもそのような認知をする人は一定数います。)

 

  • 多動が激しい人

突然立ち上がって動き回る人や、大声を出してしまうタイプも難しいでしょう。周りの人の迷惑になる行動をしてしまう人も難しいです。