なぜ日本人はそういうのに耐えてるの?

 

アメリカ人の価値観

アメリカ人の英語の先生と話していると、世界の人がいろんな価値観をもっていて、多様性に満ちていることに気付かされます。

この先生の英会話の生徒の一人に、50代の大企業の研究職だった人がいらっしゃるそうですが、その人は上司からの指示で神戸大のマネジメント系の大学院に土日に行かされて、そこでマスターをとって管理職をしているそうです。そしてその人はその配置転換をそれほど嫌がっていなかったとのことです。

アメリカ人の先生はそれを聞いて、それは「能力の無駄遣いじゃないか」と思ったとのことです。アメリカ人は「自分のスキルを売る」「適材適所にする」ということに対する合理主義が徹底しているので、研究職のスキルを「売らない」というのは変な感じがするようです。

あと、(結構多いのですが、)日本の会社は部下に「なぜそれをするのか」「あたなに何を望んでいるのか」とかを明示的に説明しないまま、部下を配置転換させたり、留学させたりするケースが多く見られますが、それは「人間の尊厳に対する侵害であり、人を自由にしない」と捉えることがあります。

 

日本人(とくに中高年)にとっての会社とは・・・

私はその先生に、「日本人にとって会社で働くのは『就職』ではなくて『就社』なのだ」「文句言わずに動く人間を『忠誠心がある』やつだと評価する傾向があるのだ」「個人が会社にスキルを売っているのではなく、会社が個人に『その会社でのみ通用するスキル』を身に着けさせるのだ。逆に行ったらその会社を離れたらそのスキルは通用しないのだ」ということを英語で言おうとはしたのですが、私の英語力では説明できませんでした。

いずれ変わるのでしょうが、まだある世代以上はこの考え方は残るのでしょう。

 

某芸人ではないが、よく「Why Japanese ~~~ !!」と思っている。

 

アメリカ人と話していて感じるのは、とにかく

・物事をストレートに話すのを好む

・逆に言えば、物事を隠すことをものすごい嫌う

という特徴は共通してもっている気がします。