「頭に血が上りやすい人」はマインドフルネスとかが効くかも
緊張への対処法
発達凸凹の人によくあることとして、「すぐに緊張してしまう」というのがあります。
特に多いのが、「対人関係ですぐに疲れてしまう」というものです。
特性の人は、対人コミュニケーションで定型の人からみれば些細なことのように見えることでも、非常にエネルギーを消耗して疲れてしまうことがあります。
理由としては
・コミュニケーションの意味がわからないので悩む。
・多人数並列処理ができないので消耗する。
・感覚過敏等でストレスが取れない。
などが典型的な原因でしょうか。
当事者に自分に合ったリラックス法を見つけてもらうしかない
抜本的な解決法というのはなかなかないのが現状ですが、私は当事者の方に、「自分は今緊張しているか」「疲れているか」ということに関しての自己認知ができるようになってもらうことが大切だと思っています。特性の人は自分の状態を客観視するという、いわゆる「メタ認知」をもつのが苦手な人が多いのですが、本人の将来のことを考えると自分で自分のコンディションを自覚できるかどうかというのは非常に大切なことになってきます。
本人が当事者意識をもつのともたないとでは、リラックス法などを試みても効果が違うからです。
発達凸凹の人に効く?リラックス法
ではどういうリラックス法が効くのでしょうか?
これが絶対に効くというのはありません。いろいろ探っていって本人に向いているのをみつけていかないと仕方がないでしょう。
以下のは例です。
- マインドフルネスをしてみる
- 自律訓練法をしてみる
- 認知行動療法をしてみる
- 軟酥の法をしてみる
- マッサージを受ける
- スポーツチャンバラをする
- 音楽療法を受ける
- ヨガをする
などでうまくいった人もいます。
IT系はマインドフルネスを導入しているところが多い
アスペルガー傾向が強くて、あることにこだわって頭に気が上りすぎて思いつめた状態になることが多い人は、「マインドフルネス」「軟酥の法」などが効く可能性があります。実際にIT系の企業の人は頭を使いすぎて思いつめてしまう傾向があるので、「マインドフルネス」を勧めているところが多いです。
できれば2~3の引き出しをもつ
女性ならアロマテラピーなどもいいかもしれません。
人によっては精神安定剤を処方されてうまくいく人もいます。(精神安定剤の中にはもともと胃腸薬であるものが多いです)
サプリメントなどで栄養のバランスを整えるのも一つの手でしょう。
他にも山ほどやり方があるでしょう。とにかくいろいろ試して本人に合うものをみつけていってほしいです。できれば1つではなく、2~3の手段を本人のリラックスの引き出しにもっていてほしいです。
スピリチュアルや東洋医学系でもいろいろとリラックスになるものがあるとは思いますが、スピリチュアルや東洋医学系は玉石混交で術者によって効果が変わるので、自己責任になります。特性の人は「人を選ぶ」のが苦手で、だまされやすい人が多いので、リスクは大きいかもしれません。
過集中してしまうタイプ
他に特性の人で多いのは「過集中してしまう」、ことでしょう。
特に芸術系の特性の人に多いのですが、「絵を描くのに集中して三日三晩寝食を忘れていて、気がついたら倒れていた」とかいうことがあります。歴史上の芸術系の天才などはそんな逸話が山ほどあります。
もし本当に「芸術的天才」なら本人の才能を発揮できるように、本人の好きなようにさせてあげるのがいいのかもしれません。それで潰れてしまったらそういう運命なのかもしれません。
でもほとんどの特性の人で過集中してしまいがちな人に対しては、本人に自覚をもってもらうか、あるいは周りの支援者が誰かブレーキ役をしないと、本人が気が付かないままボロボロになってしまうことがあるので注意です。
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