「発達障害」という言葉は正確な言葉ではありません。

 

多くの人がご存知ないことなのですが、実は「発達障害」という言葉は発達凸凹の人を説明する言葉ではないのです。

正確な言葉は、「発達障碍」です。

では、「碍」とはどのような意味なのでしょうか?

「碍」とは妨げる、とかささえるとかいう意味の言葉で、絶縁体の「碍子」などがよく用いられる使い方です。

「碍」①さまたげる。じゃまをする。「碍管」「障碍」 ②ささえる。ささえ。「碍子」

出典:漢字ペディア http://www.kanjipedia.jp/kanji/0000861800   2018/09/11 

 

つまり障碍という言葉の意味は、本来の機能が妨げられていてその力を発揮できていない状態ということで、単なる中立的な表現です。

 

「碍」は常用漢字外

では、なぜ一般的には「発達障害」という言葉が流用されているのでしょうか。

それは、「碍」という漢字が常用漢字外であり、役所などで公文書では使えない漢字だからです。

「障害」という言葉は「障碍」という漢字が使えないことによる代用文字なのです。

 

社会の害なの?

この「障害」という言葉、かなり長い期間世の中で使われてきた言葉だとは思いますが、いいイメージを持てない方も多いでしょう。

まるで、社会からみて「害」である存在のように扱われている、そのように感じてこられた当事者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。わざわざ「害」という言葉を当て字に使うなんて、当時の人は配慮が足りなかったと批判されても仕方がありません。

 

最近は「発達障がい」

ですから、最近では役所等での書類には、発達障害と書いていなくて、「発達障がい」と書いてあることが多くなってきました。

ようやくそのような配慮が世の中に浸透してきた感じです。