イラストAC よろづや様

前回もスピリチュアルの弊害について述べましたが、今回も思わず少し批判してしまいます。

 

波動が落ちる?

これは昔の話ですが、あるスピリチュアルマダムの方と少しお話するということで適当な場所を探したことがあります。

近くにファストフード店があり、そこで話すことを提案したところ、一言、

ファストフードは波動が悪いからダメ

とのこと。スピリチュアルの人はナチュラリストが多く、ファストフード店を目の敵にしている人が多いのですが、ここまで極端とは思いませんでした。

そこで、少し離れた場所の店で打ち合わせしました。

 

 

シングル・イシュー・ポリティックス(single issue politics)

スピリチュアルの人がよく陥る特徴として、単一の一つの価値にのみ集中して、他の分野を顧みないというのがあります。

世の中のいろんな価値観の中で、ほんの少しの単元のみを大事なこととして取り上げ、それのみを語る行動です。

例えば自然食は健康に生きる手段だと思いますが、それを生きる目的そのものにし、異常に潔癖にそれ以外の食事を嫌う、といった態度です。

この態度のことを、政治学用語で、「シングル・イシュー」といいます。今まで人を見てきて、スピリチュアルの人はどうもこの傾向が強いのです。

 

簡単に言うと「視野が狭い」ということです。

この人達の特徴として、狭い範囲のことばかり集中して、それができた自分を褒め称え、他はどうなってもいいと思っている感じです。

これは、スピリチュアルの人が本質的に「自分大好きになりたい」人々だというのが一番の理由なのです。

 

アメリカで一番障碍者を雇用している企業はM社

アメリカで一番障碍者を雇用している企業はどこでしょうか?

梅永先生の講演によると、その企業は世界最大のファストフードチェーンのM社です。

これはなぜでしょうか。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、アメリカでは飲食業などの従業員はヒスパニックの人が多いのです。彼ら・彼女らの中にはそもそも英語すら話せない人が大勢います。この人たちにまず仕事を教えないといけません。コミュニケーションが困難な人たちに仕事を教えるため、できるだけ仕事をマニュアル化、構造化する必要に迫られ、そのためのノウハウが蓄積されているのです。この「コミュニケーションが困難な人たちに仕事を教えるノウハウ」を障碍者の職場教育にも適用しているのです。このように、M社は障碍者雇用という形では(人々の健康という形では???ですが)、社会に貢献しているのです。「ファストフードは波動が落ちる」と言っているだけの人は、このような視野の広さをもてないでしょう。ただ自分に満足しているだけだと、私は考えています。